神→名飯 しんめいはん

神戸から名古屋に嫁ぎーの。幸せな食べ物と幸せな人が好きでゆったり気ままで短気な日記。

anothermorning

 

お父さんが大嫌いだった。
暴力をふるって、私達を苦しめるから。
お母さんを見下してた。
泣いて諦めるしかない弱い人だと思っていたから。

だから、大人の男の人は嫌いだった。
主婦は束縛された存在だと思っていた。

ダメな親から産まれた私はダメな人間で、生きる価値がない。幸せになんてなれないと思ってた。

そんなことないよっていくら人に言われても、
愛されてると表面上でいくらわかっていても
感謝って何百回繰り返しても

心の奥の方で恨んで見下していた。

 

子供の頃私は幸せだった。
幸せな瞬間を沢山持っていた。

その事を最近になって、良く思い出していて
どうしたらあの幸せな感じを取り戻せるだろうって思案していた。

人間の友達はほとんどいなかったけど、
公園で一人で空を見てるのが好きだった。
夜空の星まで行ける気がして何時間でも眺めていられた。
木漏れ日、風、樹皮、蟻も砂も私の友達だ。
本の中の私はどんな存在にもなれた。
花の匂いを身体の隅々まで行き渡らせることができた。
ぬいぐるみは私自身だった。

全ての音を良いとか悪いとかなく、
ただ聞くことができた。

私は私だった。